Posted by: tojo
先日ある友人の厚意で、メトロポリタン美術館を日本語でガイドして貰うという幸運に恵まれた。エジプト館をはじめ絵画など5箇所ぐらいを素晴らしい説明で鑑賞することが出来た。エジプトの遺跡がダム工事のため水に沈む直前にニューヨークに運ばれた経由、又彫刻の方法の違いなどの説明で今までにない鑑賞をの方法も学んだ。長年ニューヨークに住みながらなんともったいないことをしたものだ。今後はこれを機に美術館に通うことになりそうだ。

蘇州のスカラーの作った庭

この学者の庭/蘇州建築の典型は12世紀にさかのぼる。高級官吏/学者が退官して故郷での余生をこの庭で過ごしたという。学者達はこの庭に自己表現として、芸術的なー詩、書、絵画ー好みや知識を注いだ。それは晴れやかな経歴とは裏腹に、むしろ素朴なものだった。この建物の屋根の4方が美しくそりあがっているが、これは蘇州建築の特徴で、屋根から雨水を地に導くと同時に明かりを取り入れる技術でもある。

ところで今日6月11日、記述におかしなところがあったら教えてくださいとお願いしておいたところ、この日のガイドをして下さった方から親切な訂正を頂いた。下に太字でそれを記しておくことにした。重ねてお礼もうしあげます。本当に有難うございました。
***この庭は網師園という庭をモデルにしているのですが、その庭の原型は12世紀にさかのぼり、現在の網師園は18世紀に造り直され、その18世紀版(現在は世界遺産の一つに指定されています)が、メトロポリタン美術館のアスターガーデンのモデルになっています。(ややこしいですね!)

そして、「高級官吏/学者が退官したあと・・・・・」ではなく、高級官吏(科挙に合格したインテリ)が引退した後、故郷に帰って、心の安らぐ自然と一対になった庭を造ったということで、経済的に発展していた蘇州からは多勢の科挙の合格者が出、高級官吏を引退したインテリたちが沢山故郷に戻り、こういった庭を造ったことから、今でも蘇州には、こういった庭(メトロポリタン美術館の日本語ガイドブックでは”文人の庭”と翻訳されている)が沢山あるわけです。高級官吏/学者が引退して造ったわけではなく、お金のある高級官吏(でも学者のようなインテリ)が引退して造ったわけなのです。(前おきが長くなりました。)

また、このそりあがった屋根の形は、「蘇州建築の特徴」というより、「南部中国(という広い範囲)にみられる建築の特徴」であること、そしてこのそりあがった屋根の機能は、「雨を地に導く」というよりは、「雨を防ぐと同時に、多くの太陽光を採り入れる」ということで、細かい点なのですが、正確な情報をお伝えしたいと思いまして。
と、丁寧に訂正していただいた。

台風

眼のある岩/A rock with "eyes"
このごつごつした岩はこうでなければならないそうである。蘇州に近い大きな湖の底から引き上げられたもの。長年の侵食で
見る人にさまざまな想像を許している。とは言うものの、湖から引き上げられた岩が、満足な姿でない時は、人の手でさらに形を彫りその上で又何年も湖の底に沈められる。

ゆったり曲がった廊下

来る人のために雨や日光を防ぐ屋根付きの渡り廊下。それだけではない。メインホールに導く間、ゆっくりと立ち止まる時を与えている。それは床には上下をつけてあり、少し歩くと廊下が曲がっているためにちょっと立ち止まる。そして、そのたびに違った角度から庭を鑑賞する機会を与えている。眼には庭を、そして心は次にくるべきものへの期待と安らぎの余裕を。私はここで茶室の庭の露地を思い浮かべる。一つ一つ違ったデザインの窓も見落としてはならないポイント。

宇宙をあらわす門

ここで小さな衝撃を受ける。月の門と呼ばれている円形の入り口とその向こうに見えるのが東西南北をあらわす入り口で、間にちいさなホールがある。ひとたびこの宇宙をあらわす丸い門を入ると、次には人一人通るのがやっとの入り口に入る。尋ねくる人が、ここで騒がしい世間を出て静かな調和の空間を感じるようにとは、やはり茶の湯の「席入り」の時を思わずにはいられない。

有難うケイさん

「どうしてガイド試験を受ける氣になったの?」と尋ねると、日本からNYに来て間もなく、素晴らしい日本のガイドさんに案内してもらったこと、そして自分もそんな風にして誰かの役にたちたいと思ったことを話して下さった。ケイさんも本当に素晴らしいガイドさんでした。有難うございました。
Posted by: tojo
櫻の花の塩漬け

せっかく写した写真をアップしていないことに氣がついて、すこし遅れたが載せることにする。今年の櫻の花は少し開きぎみの漬けこみとなった。それでも市販の白梅酢があったので助かった。

乾燥期間

2週間ほど白梅酢につけて絞り乾燥させた。昨年より綺麗な色がでているように思える。




Posted by: tojo


人との集まりが好きなので、このワインテイスティングにも出席した。禁酒中の私はまさに味見のみだったが、3年もの間、ワインをイタリーで勉強されたソムリエの方にお会いできて幸運だった。お客様の一人を除いては一面識もなかった方々と、3時間ほどをともに過ごし、又機会があればと余韻を楽しみながらNJからNYへの橋を渡って帰ってきた。
Posted by: tojo
卒業クッキー

本当に月日のたつのは早いもので、4年前にNYに来られたお嬢さんが今年卒業された。大学での忙しい中を、マンハッタンからお茶のお稽古に通った4年が過ぎた。卒業を迎えたその日、私の心ばかりのお祝いはこのカップケーキ。ケーキを作っている間は、初めの出会いからのことが頭の中でぐるぐる回っていた。そしてそれは楽しい時間でもあり、いずれNYを去ってゆくのかと寂しい時間でもあった。